2026年8月31日
なぜ悪い情報は経営に届かないのか──「すぐに伝えてチームで解決する」企業文化の作り方

「なんで今まで言わなかったの?」
トラブルが表面化したとき、部下にこう言ったことはありませんか。
先に結論をお伝えします。
悪い情報が上がってくるかどうかは、社員の勇気の問題ではなく、企業文化の問題です。
そしてその文化を作れるのは、経営者だけです。
IBMには良い情報も悪い情報もすぐに伝え、みんなで解決する文化があり、だからこそ問題が小さいうちに手を打てていました。
悪い情報が届いたときには、もう手遅れに近い
経営に悪い情報が届いたときには、すでに問題が大きくなっている。
多くの経営者や役員の方が、一度は経験されていると思います。
なぜ、悪い情報は上がってこないのでしょうか。
社員は、悪い情報を自分でなんとか解決しようとしてしまうものです。
私も若いときはそうでした。
お客様との間で問題が起きても、まず自分でなんとかしようとする。
できない自分を、見せたくなかったのです。
一人で抱えると、ボヤが大火事になる
でも、一人で解決しようとすると、時間がかかります。
その間に問題は大きくなり、気づいたときには、火消しに何倍もの労力がかかる。
小さなボヤで済んだはずの話が、大火事になってから経営に届くのです。
経営がいちばん困るのは、悪い情報そのものではありません。
悪い情報が、遅れて届くことです。
悪い情報が上がる会社と上がらない会社の違いとは──企業文化
ここが大事なところです。
悪い情報が上がってくるかどうかは、社員の勇気の問題ではなく、企業文化の問題です。
私が25年間在籍したIBMには、良い情報も悪い情報も、すぐに伝える文化がありました。
トラブルの一報が入れば、責める前に、まずみんなで解決策を考える。
上司も、先輩も、他部門の専門家も、一緒に動いてくれる。
だから、問題が小さいうちに手が打てるのです。
この文化があったからこそ、若手だった私でも、安心して悪い情報を出せるようになりました。
会社は、チームです。
一人に抱えさせて燃え広がらせるより、チームで解決すればいいのです。
この文化を作れるのは、経営者だけ
文化は、一日ではできません。
そして、社員の側からは作れません。
第一報を持ってきた社員を責めない。
伝えてくれたことを、まず認める。
解決策を一緒に考える。
経営者や役員のその受け止め方の積み重ねが、「この会社では悪い情報を早く言ったほうが得だ」という空気を作ります。
逆に、第一報を責めれば、次から悪い情報は隠れてしまいます。
表面化するのは、手遅れになってからです。
あなたの会社では、悪い情報ほど早く届いていますか。
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