2026年7月22日
その案件、まだ追いかけますか?

「継続は力なり」を信じて、うまくいかないとわかっている案件を追いかけ続けていませんか。
この記事では、IBMで実際に運用されていた「Sales Stage」という仕組みをもとに、感情論に頼らず案件を見切る方法をお伝えします。
「継続は力なり」の裏にある、もうひとつの理由
一度始めたことは、成果が出るまで続ける。たしかに、それは正しい心構えです。
しかし、その「継続」、本当に意味のあるものでしょうか。
多くの時間をつぎ込んだからという理由だけで、うまくいかないとうすうす気づいている案件を、追いかけ続けているだけかもしれません。
あるいは、この案件を消してしまうと、案件の数や売上目標の数字が減ってしまうから、という理由かもしれません。
そんなことにしがみついていても、売上は上がりません。
枯れ木の賑わいです。
正直に言えば、それは時間と労力とお金の無駄です。
Sales Stageとは──IBMが感情を排除するために使っていた仕組み
IBMには、案件の進捗を「Sales Stage」という項目で管理する仕組みがありました。
決裁者の合意状況、次のアクション、社内承認のプロセス。
こうした項目がどこまで進んでいるかを、案件ごとに可視化します。
そのSales Stageが一定期間進まなければ、その案件は機械的に「取れない案件」と判断されます。
「ここまでやったのだから」という情ではなく、あくまでロジカルに判断される。
そこに、感情の入り込む余地はありませんでした。
「追い続けること」と「諦めないこと」はまったくの別物
そのとき気づいたのです。
追い続けることと、諦めないことは、まったく別物だということです。
止める勇気を、気合いや根性の問題にしてはいけません。
Sales Stageが止まっているという事実を、ロジカルに見極める。
それだけで、しがみつく理由はなくなります。
実際は見込みのない案件から手を引く決断は、簡単ではありません。
しかし、その決断ができるからこそ、本当に見込みのある案件に、時間と力を集中させることができます。
止める勇気も、提案活動には欠かせない実力のひとつです。
あなたが今追いかけているその案件は、本当にまだ追いかけるべきものでしょうか。
よくある質問
Q1. 案件を止めると、案件数や売上目標の数字が減ってしまいます。それでも止めるべきですか?
A.はい。数字を保つためだけに見込みのない案件を残しても、実際の売上にはつながりません。枯れ木の賑わいです。むしろ、見込みのない案件に費やしている時間を、見込みのある案件に振り向けたほうが、結果として数字は上がります。
Q2. 「止める勇気」を、感情に流されずに判断する方法はありますか?
A2.Sales Stageのように、決裁者の合意状況・次のアクション・社内承認のプロセスなど、進捗を測る項目をあらかじめ決めておくことです。感覚ではなく項目の進み具合で判断すれば、「ここまでやったのだから」という情に流されずに済みます。
Q3. チームでSales Stageのような仕組みを導入するには、何から始めればよいですか?
A3.まずは、案件の進捗を測る項目を決めることから始めてください。決裁者の合意、次のアクション、社内承認など、御社の商談プロセスに合わせた項目で構いません。体系的に学びたい方は、N.Kナーツ株式会社のセミナーでIBM流のアカウントプランをあわせて学んでいただけます。
N.Kナーツ株式会社について
代表の加藤夏美はIBMで25年間、大手企業への法人営業に従事。独立後は「IBM流の提案手法を日本の営業現場に届ける」をミッションに、アカウントプラン・セールスイネーブルメント・コーチングの3つのサービスを提供しています。
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