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2025年6月9日
「営業力」と「提案力」は何が違うのか?──これからの時代に求められるビジネスパーソンの条件

第1節:「営業力」に対する誤解
「営業が得意そうだね」と言われると、苦笑いをしてしまうことがあります。
というのも、営業という仕事に対して、多くの人が以下のようなイメージを持っているからです。
トークが上手
人たらし
雑談や接待で信頼を得る
人間関係でビジネスを取ってくる
たしかに、こうした「営業力」が必要とされる場面もあります。
しかし、それはあくまで一側面に過ぎません。
特にB2Bのエンタープライズ営業では、「話し上手」よりも「聞き上手」な人の方が成果を出しやすいのが現実です。
営業における本質的な価値とは、「何を話すか」よりも「何を捉えるか」にあります。
第2節:「提案力」とは何か?
私が考える「提案力」とは、単なる資料作成やプレゼン技術ではありません。
お客様の言葉の背後にある“本質的な課題”を掘り起こす力
その課題を構造的に整理・仮説立てする力
課題に対して現実的かつ魅力的な解決策を提示する力
これらを総合的に備えた力こそが「提案力」であり、営業だけでなくエンジニアやマーケター、カスタマーサクセスなど、あらゆる職種に必要とされるスキルです。
たとえば、ある製造業のお客様に対して、ITソリューションを提案した際。単に「業務効率が上がりますよ」と話すのではなく、「御社が2030年までに目指すグローバル展開において、この業務のボトルネックが成長を制限している可能性がある」という切り口で提案したところ、大きな反響がありました。