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2026年4月8日

「社内への依頼が雑」な営業が成果を出せない本当の理由──「次工程はお客様」という思想

「社内への依頼が雑」な営業が成果を出せない本当の理由──「次工程はお客様」という思想

「社内の依頼は、外部のお客様ほど丁寧にしなくていい」


そう思っている営業パーソンは少なくありません。


しかし、この意識の差こそが、営業成果を静かに止めているのです。


ビジネスは、営業一人では完結しない

ビジネスを最後まで届けきるには、チームの力が必要です。


提案書を仕上げる技術部門、契約書を処理する管理部門、サービスを納品するデリバリーチーム。


営業が契約を取ってきた後、お客様のもとに価値を届けるのは、これらすべての人たちです。


つまり、営業の成果は、チームの動きに直結しています。


IBMで25年、大型案件を動かし続ける中で、あることを繰り返し実感しました。


社内への依頼が丁寧な営業ほど、チームから信頼され、いざという時に最優先で動いてもらえる。


提供品質が上がり、お客様満足度が高まり、継続・追加受注につながっていく。


この好循環を、何度も目の当たりにしました。


逆もまた然りです。


社内への引き継ぎが雑な営業は、外向きの提案力がどれだけ高くても、チームが動かず、お客様への品質が落ちていく。そのしわ寄せは、最終的にまた営業自身に返ってきます。


「次工程はお客様」という考え方


かつて、IBMで「次工程はお客様」という社内改善プロジェクトがありました。


もとは製造業の現場で生まれた言葉です。


製品の製造工程において、次の工程を担う人を「お客様」と捉え、丁寧に仕事を受け渡すという品質管理の考え方です。


IBMはこの哲学を、営業組織・オフィスワーク全体に応用しました。


自分の仕事を受け取る次の人を、外部のお客様と同じ目線で扱う。


依頼の目的を明記する。期限を具体的に伝える。


相手が動きやすいよう背景情報を添える。


たったこれだけで、組織全体のアウトプットの質が変わっていきました。


受け取る側が「何のために」「いつまでに」「何が必要か」を明確に理解できると、的確に動ける。


的確に動けると、お客様への提供品質が上がる。


それが受注後の顧客満足につながり、継続・追加商談へと発展していくからです。


「情けは人のためならず」

誤解されがちな言葉の本当の意味


「情けは人のためならず」という言葉があります。


この言葉を「情けをかけると相手の自立を妨げる」という意味だと解釈している方がいます。しかし、それは誤りです。


本来の意味は、まったく逆です。


「人に情けをかけることは、巡り巡って自分に返ってくる」


これが正しい解釈です。


社内への丁寧な対応は、相手のためだけでなく、自分のためでもあります。


信頼は一日では積み上がりません。


毎回の丁寧な依頼が、組織の中に信頼の残高を蓄積していきます。


その残高が大きいほど、いざという時に周囲が動いてくれる。


それが、最終的に自分の営業成果を最大化します。


今日から始められる実践


外向きの提案力と同じくらい、社内を動かす力を磨いてください。


まず一つだけ試してみてください。


社内への依頼に「目的・期日・背景」を一行添える。


「〇〇の提案に使うため、△△日までに□□をご確認いただけますか。背景としては〜です」


これだけで、受け取る側の動きがまったく変わります。


営業成果は、外の世界だけで作られるものではありません。


社内との信頼関係の上に、はじめて生まれるものです。


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