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2025年5月9日

ライザップに行く理由:営業にも通じる「継続」と「仕組み」の力

ライザップに行く理由:営業にも通じる「継続」と「仕組み」の力

痩せたいだけなら、ジムに通うことも、食事制限をすることも、自宅での運動だってできる時代です。では、なぜ人は高額な費用をかけてまで、ライザップをはじめとした、パーソナルトレーニングジムに通うのでしょうか?

この問いの答えには、実は営業やビジネスの現場にも深く通じる「行動変容の本質」が隠れています。


第1節:人は“わかっていてもできない”のは何故か?


多くの人は、「どうすれば痩せられるか」を知っています。

摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増やせばいいのです。


これは誰もが知っている「正解」です。


それでも痩せられない、もしくはリバウンドしてしまうのはなぜでしょうか。


それは、正しい方法を知っていても、それを継続できないからです。


継続できない理由は人それぞれありますが、共通しているのは、一人ではモチベーションが続かない、誘惑に負けてしまう、成果が見えず諦めてしまうという人間の自然な行動心理があるからです。


ライザップが支持されているのは、「短期間で成果の出る正しい方法を提供すること」と「継続させる仕組み(=伴走者と強制力のある環境)」をセットで提供しているからです。


この2つが揃ってはじめて、人は“変わり続けること”ができるのです。


第2節:営業もまったく同じ構造で動いている


この構造は、実は営業にもまったく同じことが言えます。


営業現場で成果を出すためには、正しい方法=戦略やプロセスを知ること、そしてそれを継続的に実行することが不可欠です。


しかし、多くの企業では営業成果が属人的になりがちで、うまくいっている人とそうでない人の差が広がってしまいます。


「ちゃんと教えたはず」「経験で学んでほしい」「もっと工夫して」といった“精神論”や“根性論”では、営業は継続されません。


なぜなら営業も、人が行動する職能だからです。


人間の行動が変わらなければ、成果も変わりません。


そして、行動を変えるには「仕組み」=セールスイネーブルメント(営業を支える仕組みづくり)が必要なのです。


第3節:セールスイネーブルメントとは何か?

セールスイネーブルメント(Sales Enablement)とは、簡単に言えば、営業が成果を出し続けるための環境を整備する仕組みのことです。


たとえば以下のような支援が含まれます:

  • 成果につながる営業プロセスの明文化

  • 提案力を高める教育・トレーニング体系の構築

  • 営業データの可視化とフィードバックの仕組み

  • マネージャーによるコーチングサイクルの定着


こうした「仕組み」が整っていることで、個人のやる気や経験だけに頼らず、誰もが一定の成果を出せる“再現性”を組織全体で持つことができるようになります。


これは、ライザップで言えば、「科学的に設計されたトレーニングメニュー」と「トレーナーの個別指導」にあたります。


つまり営業にも、再現性と継続性を支える“設計された支援”が必要だということです。


第4節:私が体験した「仕組みで変わる営業」のリアル


かくいう私も、営業キャリアのスタートは決して順調ではありませんでした。


いわゆる「2:6:2」の法則で言えば、私は下位2割にいたのです。


IBMのセールスイネーブルメントは「目標に対して、なぜその提案をしているのか?」「お客様の意思決定プロセスはどうなっているか?」など、仮説を立てて行動する“営業の型を教わり、意識的に実践する環境がありました。


また、アカウントプラニングセッションをはじめとして上司や先輩からのフィードバックを受けながら、PDCAを繰り返す仕組みがありました。


そのおかげで実績をだせるようになり、次第に営業が楽しくなり、気づけば組織の中核で動けるようになっていました。


人が変われるのは、継続できる仕組みがあるかどうかなのだと、身をもって体験しました。


第5節:成果が出ないのは「やり方」ではなく「仕組み」の問題


企業でよくある営業の課題を振り返ってみましょう。

  • 営業のやり方は教えているのに、成果が出ない

  • 育成が属人化していて、担当部長や担当営業が変わると一気にパフォーマンスが落ちる

  • 各営業メンバーの動きがバラバラで、組織としての提案力が弱い


こうした問題の多くは、「やり方を知らない」ことではなく、やり続ける仕組みがないことが原因です。


つまり、「個人任せ」から「組織の構造として営業を強くする」ステージに進む必要があります。


それが、これからの営業にとっての勝ちパターンであり、競合との差別化にもつながるのです。


まとめ:営業は「仕組み」で成果が出る職能です


ライザップに通う理由は、痩せ方を知るためではなく、継続して結果を出せる環境があるからです。


営業も同じです。成果を出す人と出せない人の違いは、個人の意志や根性ではなく、仕組みの有無にあります。


企業が本気で営業力を高めたいのであれば、属人的な指導から脱却し、セールスイネーブルメントの考え方を取り入れることが最短ルートです。


正しい方法を知り、それを仕組みとして根付かせる。そして、それを続ける。


「継続できる構造」こそが、営業組織を本質的に強くする唯一の方法だと私は確信しています。

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