2025年6月6日
ビジネスはゲーム!

第1節:営業は「ルールのある知的なゲーム」
B2Bエンタープライズ営業は、単なるモノ売りではありません。
法律、倫理、社内規定といった明文化されたルールの中で、「いかにお客様の課題を解決し、価値を提供できるか」を競う、極めて戦略的なゲームです。
・相手のニーズを読み解き
・仮説を立て、・論理的に組み立てた提案を行い
・社内外の関係者を巻き込み、・最終的に合意形成に至る。
この一連のプロセスには、知恵と工夫、そして胆力が求められます。
いわば営業は、「制約のある環境下で価値を創出する実践型の戦略ゲーム」のようなものです。
ゲームの特徴は「ルールがあること」と「勝敗があること」。
そして、営業パーソンはこのゲームの主人公です。フィールドで動く中心人物であり、成果に直結する一手を担っています。
第2節:営業がもたらす「影響の連鎖」が楽しい
営業の成果は、自分一人の手柄にとどまりません。
提案が実を結び、お客様のビジネスが拡大すると、自社の売上も伸び、社内の同僚や上司の評価や給与アップにもつながります。
お客様が成果を出せば、企業の売上アップ・効率化アップだけでなく、担当者の社内評価も上がり、昇進につながるかもしれません。
そうして築かれた信頼関係は、また新たなチャンスをもたらします。
営業とは、まさに「価値の連鎖をつくり出す」職業なのです。
この「自分の働きかけが、複数の人と組織を動かす」という実感こそ、営業の面白さです。
ゲームに例えるなら、自分の手でストーリーを進めていける、インタラクティブなRPGのような感覚に近いかもしれません。
第3節:もちろん、簡単ではない──だから面白い
「営業って、向いている人しかできない仕事ですよね」。
そんな声もよく聞きます。
でも私は、「向いていない」と決めつけるのはもったいないと思っています。
なぜなら、営業が「難しい」のは当たり前だからです。
・アポイントを取っても断られる
・提案が通ってと思ったら競合にひっくり返される
・社内調整で想定以上に時間がかかる
・「検討します」のあとに音信不通
これらは、誰にでも起こる営業の日常です。
でも、それらの“困難”があるからこそ、突破できたときの達成感は大きく、成長も実感できます。
うまくいかないときには、「このパターンでは通用しなかった」と気づける。
次の手を考えるヒントになります。
営業は、失敗と仮説検証の連続です。でもそれこそが、この仕事を「面白くする構造」なのです。
第4節:私が「営業を楽しむ」と決めている理由
私は25年間、外資系IT企業で法人営業に携わってきました。
最初からうまくいったわけではありません。
むしろ落ちこぼれのような時期もありました。でもある時、あるメンターに言われたのです。
「営業は、やらされる仕事じゃない。“楽しむ”と決めた瞬間に、力が出るよ」
それ以降、私は「営業を楽しむ」と心に決めました。
楽しむとは、無理やりポジティブになることではありません。
うまくいかないことがあっても、「なぜうまくいかないのか?」「どうすれば突破できるのか?」を考えることです。
そして仮説を立て、試してみる。
自分の仮説がピタリと当たり、商談が成立したときの快感
これは営業というゲームをやっていなければ、味わえないものです。
まとめ:ゲームとしての営業を“攻略”しよう
営業は「しんどいけど、やりがいのある仕事」です。
「営業は、ビジネスというゲームの中心で動ける、最も面白い仕事」だと信じています。
・知的で戦略的なプロセス
・人と組織を動かす影響力
・困難を超えたときの達成感
このすべてを味わえるのが、営業というフィールドです。
「営業に向いていないかも」と感じている方がいたら、ぜひ一度、この“ゲーム”のルールを理解し、楽しんでみてください。
正しい地図と攻略法さえわかれば、誰にでも成果は出せます。
そして気づくはずです──「営業って、こんなに楽しい仕事だったのか」と